第2章 「Earth Centered Model」 における真空弾道
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（１）射程（Down Range）
「Earth Centered Model」においては、射程は地球表面上の2点を地表に沿って測った距離である。弾道は、射程の上に生じた楕円軌道の部分であり、地心は一つの焦点である。
同一射程上の弾道に、発射角（loft angle）と初速を与えることによって任意の弾道を描ける。このとき、ロフト角と所要初速は、下図に示すグラフで表わされる。
ロフト角 = 45°付近に、所要速度が最少になる弾道がある。この弾道は「最少エネルギー弾道」（Minimum Energy Trajectory; MET）と呼ばれている。日本の新聞等では、「通常の弾道」と記述されているが、米軍では「標準弾道」（Standard Trajectory）である。
MET より弾道高が高い弾道は「Lofted」弾道で、低い弾道は「Depressed」弾道であるが、いずれの弾道も所要速度は大きくなる。
| 図２－１ |
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earth_centered_model_ballistic_m-file 参照
| 図２－２ |
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弾道諸元を前章のFlat-Earth Model の表１と比較すると、Earth Centered Modelde では、初速、射角の項で小さく、最高弾道高、飛翔時間の項で大きくなっている。
| 表２ |
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